思い出のレコード
今日は理科室で加速度の実験。
台車に記録テープをつけ、記録タイマーで0.02秒ごとに点を打つ。
点と点の間隔から速さを求めて、その変化から加速度を確かめる。
そんな実験だった。
僕たちの班は台車を死ぬほど速く走らせ、世界新記録を目指すことにした。
「いけえええええええ!!!」
台車はまるで応援されたミニ四駆みたいにスピードを上げた。
いける。
いけるぞ。
記録テープに打ち込まれる点の間隔がどんどん広がっていく。
ゴール地点で待つ三浦大知似の班員が言った。
「加速させろ!」
このままいけば世界新記録に届く。
全員が新記録を確信したその瞬間――
「お前たち、何してる!!!」
台車がピタリと止まった。
はげ散らかした理科の先生だった。
「この記録テープの値段、わかってんだろうな……
5万だぞ! 5万! 無駄にするな!!!」
伸びすぎた記録テープが、ノートからはみ出した。
あの日、僕たちの記録は、記録にならなかった。
その晩、インターネットで記録テープの値段を調べたら、せいぜい数百円だった。
数字がありあまる
翻訳で月100万稼いでます。
私のアフィリエイトブログを参考にしてください♪
(個人の感想です)
トライアル採点歴60年。
採点者が見ているポイントを有料で公開中!
(今だけ特別価格)
30か国語をマスターした翻訳者が教える!
子どもをクアドラリンガルに育てる方法
(再現性は保証されません)
今日もたくさんの数字があふれている。
あの日の僕たちは、記録テープが伸びていくのがただ楽しかった。